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リーガ・エスパニョーラ バレンシアのサッカー

バレンシア

スペインのリーガエスパニョーラといえば、攻撃を重視して格上相手の試合ではない限りボール保持を優先する戦術を採用する傾向があります。それこそがリーガ・エスパニョーラの魅力でもありますが、バレンシアは攻撃的サッカーとは異なるスタイルで優勝を飾ったことがあるのです。

バレンシアはスペインのクラブでありながら守備的なサッカーをすることで知られています。スペイン人選手は多いもののテクニックだけではなくスピードと判断力に優れた選手を集め、ロングカウンターで得点を量産してきました。1999-2000シーズンと2000-2001シーズンにはそのスタイルでヨーロッパチャンピオンズリーグで2年連続準優勝という結果を残しているのです。続く2001-2002シーズンはリーガ・エスパニョーラで優勝し、翌年は5位に終わったものの2003-2004シーズンは再び優勝しています。

この時代のバレンシアは、相手のコーナーキックをゴールキーパーがキャッチすると、前線に残っていたサイドアタッカーにロングフィードを出してサイドを攻め上がらせ、クロスを挙げてフィニッシャーが決めるという得点パターンがありました。

現在はオーナーが変わったことによる影響で弱体化していますが、リーガ・エスパニョーラにおける一時代を築いたチームなのです。